毎日の通勤通学に電車を利用している方は多いと思います。
しかしその中で、毎日グリーン車を利用している方はほんの一握りなのではないでしょうか。
学生時代、行きも帰りも立っているのがやっとなほどの満員電車に揺られていた私。
駅のホームで、グリーン車専用の車両の前に並んでいるサラリーマンやOL、子連れのお母さんたちを見て、グリーン車を利用できる大人はいいなあと思っていた記憶があります。今考えてみれば、学生だから乗ってはいけないなんて決まりはなかったですが・・。
当時の私は、グリーン車に対して、「働いている大人が乗るもの」、「お金をたくさん持っている人が乗るもの」、「わざわざ別料金を払って乗る意味が分からない」、そんなイメージを持っていました。
なので、どんなに満員電車でも、疲れていても、グリーン車を利用しようと考えたことはありませんでした。
それ以前に、電車を利用する際に、お金を追加してグリーン券を買うという発想がありませんでした。
しかし、社会人になって久しぶりに電車に乗ったとき、想像以上の疲労に襲われてしまいました。
そんなとき、頭に浮かんだのが「グリーン車」でした。
その日は、本社での会議に出席することになり、早朝から片道二時間ほど電車に揺られ、慣れないスーツにヒールを履いて、知らない土地を歩き、それだけでも疲れ切ってしまいました。
なので、一日頑張った自分へのご褒美として、帰りの電車はグリーン車を利用しました。
初めてのグリーン車なので、グリーン券を購入するところからドキドキでした。「私なんかが利用してもいいのだろうか」という気持ちも、少なからずありました。しかし、車両に乗った瞬間、私はプチ贅沢を感じました。
普通車両とは並びが違い、座席数がとても多くゆったりとした印象を受けました。ちょうど通勤通学ラッシュで、普通車両では絶対に座ることができない時間でも、自分が降りる駅まで座っていることができるのです。
さらに、座席のスペースにも思っていたより余裕があり、ゆったり快適な時間を過ごすことができました。
そして、その日は空いていたこともあり、夜の楽しみに購入した缶チューハイを片手に、イヤフォンで好きな音楽を聴きながら、最寄りの駅まで目を閉じました。
おそらく、利用する路線や日によって、車内環境や混雑具合は違うと思いますが、私が利用したとき、個人的にグリーン車で一番気に入った点は車内がとても静かだったことです。
お金を支払う価値はあるなと単純に思いました。同じ時間、同じ距離なのに、追加料金を払うなんて無駄だなあと思っていた私ですが、ほんの少しいつもより多めに支払うだけで、プチ贅沢な気持ちが味わえて、こんなにも快適な時間を過ごせるなら、今後も利用する際にはグリーン車を利用したいです。
私は滅多に電車を利用しませんが、毎日の通勤通学、たまの出張、満員電車にお疲れのみなさんも、たまには、自分へのご褒美にグリーン車を利用してみるのもいいかもしれませんね。
そして最近は、女性専用車両や、車椅子やベビーカーが入れる広いスペースが設けられている普通車両も増えて、以前に比べたらいろんな人が電車を利用しやすくなっている気もします。しかしそれでも、それぞれの事情で、大変な思いや嫌な思いをしている方はまだまだたくさんいるのではないかなと思います。
そんなとき、より快適な移動手段として、グリーン車を利用するのも、ひとつの手だと私は思います。
繰り返しになりますが、頑張っている自分へのご褒美や、たまの休みのお出かけの際、より快適な時間を過ごすなら、本当にグリーン車をお勧めします。
上記には私が感じたメリットしかありませんが、もちろんデメリットもあると思います。
混んでいたりすると、必ずしも座れるわけではありません。また、追加料金を支払っているのに時間の短縮になるわけでもありませんし、車内が絶対に静かとも限りません。その時その時で、わりに合わないこともあるということです。
結局はそれぞれの価値観次第ですが、私は利用してよかったと思っていますし、今後も積極的に利用していきたいなと思います。
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