美容業界で話題のプラセンタ
最近美容業界の間で話題になっている「プラセンタ」。
みなさんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
でも、“そもそもプラセンタがどういうものかわからない”や“プラセンタには種類がたくさんあるみたいだけど、どう違うの?”と疑問を持っていて、手を出しにくいと感じている方も多いはず。
そこでこの記事では、プラセンタとはどういったものなのか、またプラセンタを種類別に解説をしていきたいと思います。
美容と健康に関心を持っているすべての女性にとって必見の内容となりますので、ぜひご一読ください。
そもそもプラセンタって何?
みなさんはお母さんのお腹ですくすくと育っていたときに、「胎盤」から栄養を届けてもらっていたと思います。
この「胎盤」こそが「プラセンタ」。
「プラセンタ(Placenta)」は直訳すると「胎盤」となり、哺乳類の胎盤から抽出されるエキスのことを言います。
胎盤は赤ちゃんの栄養を届けるだけでなく、呼吸を助けるなどさまざまな重要な働きをしており、出産後も豊富な栄養成分が保持されたままになるのが特徴です。
それではなぜ、胎盤の栄養成分はなぜ保持されたままになるのでしょうか?
次の事項でご説明していきます。
胎盤は大切な栄養源
哺乳類の胎盤は妊娠中、子宮内で徐々に形成され、妊娠15週末ころに完成します。
そこからおよそ25週に渡って赤ちゃんに栄養を届けるといった働きをし、生命維持に貢献。
40週前後で出産が済むと同時に、胎盤は赤ちゃんの後に続いて子宮から出てきます。
赤ちゃんのおへそと胎盤は切り離されて不要な臓器となりますが、実はこれは人の場合だけなのです。
野生動物にとって胎盤は、母体の体力回復のための大切な栄養源となるため、出産後は食べてしまうのが通例です。
胎盤を食べるのは出産の匂いを消し、外敵から身を守るためという目的もありますが、哺乳類にとって栄養がたくさん詰まった胎盤は貴重な体力回復の手段。
このようなことから、胎盤、つまりプラセンタは女性の健康維持において切っても切り離せない存在と言えます。
プラセンタの効果とは?
「プラセンタ」の正体は胎盤であり、その胎盤がどのような役割を持つのかについてもご理解いただけたと思います。
それでは、この「プラセンタ」は具体的に人にどのような良い影響を与えてくれるのでしょうか。
プラセンタから抽出したエキスを使用した医薬品や化粧品、健康食品が出回り始めたのは20世紀以降で、当初は肝機能の改善を目的とされることがほとんどでした。
ただし最近では、プラセンタには血行促進作用や抗酸化作用があるため、肌のターンオーバーを促す、シミやくすみ、クマなどのトラブルを改善するといった効果が期待され、美容を目的に摂取する人が増えている傾向にあります。
また、プラセンタは美容面だけではなく、ホルモンバランスを整える効果も期待できると言われており、更年期障害の治療に使われたり、自律神経を整える目的で使われることも。
美容と健康に不可欠な栄養がギュッと詰まったプラセンタは、バランスの良い生活をサポートしてくれる成分と言えるでしょう。
プラセンタにはどんな種類がある?
哺乳類のお腹の中で赤ちゃんを育てる「プラセンタ」。
ただし最近では、胎盤と似たような役割や栄養素をもつ素材のことも総じて「プラセンタ」と呼ぶようになり、多種多様なサプリやドリンクが販売されています。
そのため、プラセンタの種類は多岐にわたり、どれを選んでいいかわからないという方も多いはず。
ここからは、プラセンタの種類とそれぞれの特徴を解説していきます。
動物性プラセンタ
「動物性プラセンタ」とは、赤ちゃんを育てる哺乳類の胎盤のことを指します。
ただし、ヒト由来のプラセンタが使用されるのは医療用のみ。
一般に販売されているサプリメントやドリンクには豚プラセンタや馬プラセンタ、羊プラセンタが用いられています。
豚プラセンタ
「豚プラセンタ」は、豚の胎盤から抽出されるプラセンタエキスのことを言います。
豊富なアミノ酸を含み、たんぱく質や脂質、糖質をはじめ、ビタミン、ミネラルも含まれているのが特徴です。
豚は分子構造が人間に近く、プラセンタの栄養素をスムーズに補えると言われており、サプリメントや化粧品など多くの商品が開発されています。
豚は年に2回出産し、一度に10頭前後の子供を産むと言われているため、他の動物に比べてたくさんの胎盤を採取することが可能なので、豚プラセンタは多く流通しています。
安定して供給できることから豚プラセンタは価格も比較的リーズナブルで、手に入りやすいのがメリットです。
馬プラセンタ
豚プラセンタの次に一般的なのが、「馬プラセンタ」と呼ばれるもの。
馬由来の馬プラセンタは、他のプラセンタよりも多くのアミノ酸が含まれていると言われています。
プラセンタに利用される種類の馬はサラブレッドがほとんどで、はっきりとした血統、徹底した品質管理、栄養管理など、十分な条件のもとで育てられているのが特徴。
また、馬はもともと体温が高いので、寄生虫の心配がないため余計な薬を使わずに済み、安全性に優れています。
ただし、豚と比較して出産数が少ないため、馬プラセンタはとても高価になる傾向があります。
羊プラセンタ
羊の胎盤から抽出されるプラセンタを「羊プラセンタ」と言います。
羊の胎盤のアミノ酸組織は人間の胎盤と非常に近く、体に浸透しやすい プラセンタです。
また、羊は他の動物に比べると体が丈夫で抵抗力があり、安全性が高いというメリットもあります。
ヨーロッパや北米で人気の高いプラセンタですが、日本では羊特有の伝染病のため、現在は製造・製品化・使用のすべてが規制されているのが現状です。
日本で出回っている羊プラセンタの商品は輸入品であるため、流通量が少なくあまり目にすることができません。
海洋性プラセンタ
海洋性プラセンタは動物性のプラセンタと違って、“どんなものかイメージがしにくい”と感じる方が多いですよね。
卵から生まれる魚類に胎盤はありませんが、魚の卵を包んでいる「卵巣膜」 という部位が存在し、これを「海洋性プラセンタ」と言います。
魚の卵巣膜は卵を育てるために必要なアミノ酸やコラーゲン、ヒアルロン酸などの栄養成分を含んでおり、健康維持に役立つ素材として有名です。
海洋性プラセンタは動物性プラセンタとは違って成長因子は含まれていませんが、9種類もの必須アミノ酸が含まれていることから、美肌効果などを目的とするさまざまな商品が開発されています。
動物性プラセンタには独特の匂いがありますが、海洋性プラセンタはその匂いがほとんどなく、摂取しやすいのが魅力。
さらに匂いを感じにくく、飲みやすさを求めるならドリンクタイプがおすすめです。
手頃な価格で手に入ることも多いため、気軽に始められて長く愛用しやすいのは海洋性プラセンタと言えるでしょう。
まとめ
「プラセンタ」は栄養価が高く、美容効果が高い、体の健康を維持できるなど、女性にとって嬉しい効果がたくさん詰まっています。
サプリももちろん効果的ですが、中でも特に飲みやすく続けやすいのが、ドリンクタイプのプラセンタです。
肌や体調に不調を感じている方は、まずは数本から美容プラセンタドリンクを始めてみてはいかがでしょうか?
ぜひ胎盤から抽出されるプラセンタのパワーを味方につけて、毎日を快適に過ごしてくださいね。