美味しくて人気のプチ贅沢なお米特集

稲穂
今回は、美味しくて人気のプチ贅沢なお米を中心に特集したいと思います!

でもその前に・・・。

店頭に行っても、まだまだ私たちを悩ます疑問がたくさん出てくると思います。

「新米とは?」「古米とは?」「中米とは?」「ブレンド米とは?」

これらの違いに答えられるでしょうか?

同じ地域の同じ品種(ブランド米)でも、値段が違うのはなぜでしょう?

これらの違いが分かれば、「あれ?ブランド米を買ったはずなのにボソボソして美味しくない・・・」とがっかりすることはなくなりますよ!

それでは違いを簡単にご説明いたします。

■前回の記事はこちら

いつもより美味しいお米を見つけるために!知っておきたいお米の知識
プチ贅沢好きの皆様こんにちは。 皆様は、毎日食べるお米、どのように選んでますか? 私たちはご飯を毎日食べているのに、あま...

新米・古米・中米とは?

新米とは、収穫した年のお米のこと。だいたい翌年の夏くらいまで店頭で販売されています。
古米とは前年に収穫されたお米のことです。前々年に収穫されたお米は「古古米(古々米)」、前々々年のお米は「古古古米(古々々米)」、その前は「古古古古米(古々々々米)」・・・と呼びます。なんだかおもしろいですね。

中米とは?

私たちが普段食べているお米は、振るいにかけられて選ばれた、大きな粒の揃ったお米です。
これを正規米と呼びます。
そして振るいから落ちたお米は「下米」と呼ばれます。
その下米をさらに振るいにかけて選別したお米を「中米」と呼びます。
品種によって異なりますが、最も多い正規米のサイズは1.85mm~1.9mmくらいで、中米はそれより一回り小さい米粒です。
最近は品質の向上から正規米のサイズが大きくなってきていますので、中米もそこそこ大きくて品質が良いものもあります。

くず米(ふるい下米)もあります。

振るいから落ちたさらに小さい米粒や、割れや欠けがあって見栄えがよくないお米はくず米(ふるい下米)と呼ばれます。
くず米は食用米にはならず、加工米(味噌やせんべいなど)として利用されたり、餌として利用されます。

ブレンド米とは?

お米のラベル表示に「複数原料米」とか「単一原料米」と書いてあることはご存知ですか?
「単一原料米」は、「産地・品種・産年」が同じお米です。
「複数原料米」はいわゆるブレンド米のことで、単一原料米以外のお米です。どんなお米が入っているか表示義務はありません。

ブレンド米は、主に業務用として飲食店で利用されますが、ご家庭で食べる場合は、信用のおけるお米屋さんで確認してから購入するなど気を付ける必要があります。
ネットやスーパーの激安米は(価格競争に勝つため)くず米を混ぜたりする悪徳業者も存在します。
プチ贅沢派の皆様は、「単一原料米」を選ぶようにしましょう。

ちなみに、お寿司屋さんや、お米にこだわる飲食店では、あえてブレンド米にしているお店もあります。
それは、年間を通して同じ味、炊き加減になるよう、新米と古米を適度に調合しているのです。

熟成肉のように、熟成米もある?!

プチ贅沢派の皆様でしたら、熟成肉(エイジングビーフ)はすでにご存じのことでしょうから、説明は省かせていただきますが、熟成米はご存知でしょうか?

お米の保存技術が発達した今、古米もいろいろな保存方法により熟成されることが分かりました。
新米より熟成米の方が美味しい!というプロの意見もあるのですよ。

主な品種(ブランド米)の特徴

日本では300種類以上の品種が作付けされています。
もっちりしているかあっさりしているか、やわらかいか固いか、最初は少量ずつ購入して食べ比べてみるのもおススメです。
店頭でよく見かけるブランド米の特徴をまとめてみました。

コシヒカリ

日本全国で一番作付けされているコシヒカリの最大の魅力は、旨み・甘み・粘り・歯ごたえなど味のバランスがよいこと。
粘りが強く、もちもちして、香りもよく、米自体の味が濃い、お米本来の甘みを楽しめる、噛めば噛むほど甘みが広がる、という特徴があります。
お米の味や香りが強いため、薄味の料理より、強い味の料理によく合います。
粘り気が強いので、酢飯やチャーハンには不向きです。

あきたこまち

その名の通り、秋田県を代表するお米でコシヒカリを親に持つ品種です。
コシヒカリ譲りのバランスの良い美味しさに加え、水分含有量が多いのも特徴。
冷めても美味しいお米なのでお弁当やおにぎりにしても美味しい
玄米で食べても粘り気があるため美味しいと評判です。
サッパリしている味ですので、薄味の和食やお刺身、お寿司、丼ものなどに向いているお米。
ご飯が大好きな人には、あきたこまちが一番人気です。

ひとめぼれ

冷害に弱かったササニシキの後継米として誕生したひとめぼれ。寒さに強く、宮城県を中心に東北地方で多く作付けされています。。
コシヒカリよりも大粒で、やわらかく、粘り気も適度にあり、バランスが優れているお米です。
コシヒカリほど強い味ではなく、あきたこまちほどさっぱりしてない、ちょうど中間の味。
やわらかいため、カレーや酢飯には不向き。女性や高齢者には人気の高いお米です。

つや姫

山形県が十余年の歳月をかけ、開発したつや姫。コシヒカリを上回る美味しさだと高い評価を受けています。
炊きあがった時の輝きは、どのお米よりも白く美しい。
粘りと柔らかさの絶妙なバランス、そして粒がしっかりとしております。
味覚センサーで計測してみると、甘みと旨み、コクはコシヒカリをしのぎ、コシヒカリよりもバランスが取れていることが解明されました。
お米の味がよくわかる、昔ながらの和食や朝食によく合います。
H22年のデビュー以来、毎年特Aランクを獲得しています。

はえぬき

つや姫の評判に隠れてしまい、地味で知名度が低いはえぬきですが、こちらも山形県が完成させた品種です。
山形の気候に合わせて改良されているため、山形県内でしか栽培されていませんし、あまり市場に出回っていません。しかし、このはえぬきは、コシヒカリ・つや姫に並ぶほど美味しいと言われ、特Aランクも毎年しっかり獲得しています。
はえぬきは、いろいろな料理とも相性が良いため、料理人や飲食店からの需要も高く、冷めてもベチャっとしないため、コンビニのお弁当やおにぎりにも選ばれています。
食べ盛りのお子様がいるご家庭でも人気があります。

番外編 特別栽培米・有機栽培米(有機JAS認定米)

いつもより、いいお米を食べたくなったとき、品種(ブランド米)で選ぶ場合と、特別栽培米や有機栽培米と表示されたお米を選ぶ場合(または両方)があるかと思います。
最近は特別栽培米と表示されたお米が増えましたが、有機栽培米はあまり見かけないのではないでしょうか。

実は、有機JASマークを取得しなければ、「有機栽培」と表示することは法律で禁じられています。
化学肥料を使わず、有機肥料や減農薬で栽培される生産者の方は非常に増えていますが、この有機JASマークを取得するのがなかなかハードルが高く、3年以上農薬を使っていない田んぼ、という条件の他、地質調査や書類審査等に莫大な手間と経費がかかり、さらには認証機関に入会金や年会費を支払っていかなければなりません。

また厳格な規則があり、厳しい罰則も設けられています。せっかく苦労して有機JASマークを取得しても、トータルで生産者の赤字になる可能性がある、メリットが少ない、というような理由から断念してしまうようです。

特別栽培の表示は、ガイドラインで定められた規定がありますが、特に申請等は必要ありませんので、多くの生産者が特別栽培米としての表示を選択しています。
ただしあくまでガイドランですので、法的強制力も罰則もありません。
特別栽培米を購入する際は、私たち消費者もガイドラインの内容を把握しておきましょう。
禁止されている表現は使用していないか、ガイドラインに沿って表示をしているかというのが分かれば、信頼できる生産者かどうかの判断の材料になるでしょう。

特別栽培とは、その農産物が生産された地域の慣行レベル(各地域の慣行的に行われている節減対象農薬及び化学肥料の使用状況)に比べて、節減対象農薬の使用回数が50%以下、化学肥料の窒素成分量が50%以下、で栽培された農産物です。

引用:農林水産省 特別栽培農産物に係る表示ガイドライン

さらに、禁止事項として

    • 「無農薬」「無化学肥料」表示は、消費者が一切の残留農薬等を含まないとの間違ったイメージを抱きやすく、優良誤認を招くため、表示禁止事項です。
    • 「減農薬」「減化学肥料」表示は、削減の比較基準、割合及び対象(残留農薬なのか使用回数なのか)が不明確であり、消費者にとって曖昧で分かりにくい表示なので、表示禁止事項です。

[PDF]引用:有機農産物の表示概要より – 農林水産省

ざっくりまとめると

  • →対象農薬・化学肥料が慣行の50%以下
  • →無農薬栽培・無化学肥料栽培などの表示も、すべて「特別栽培」と表示する
  • →「無農薬」「無化学肥料」という表現も、禁止

ということになります。

有機JASマークのお米を見かけたら、苦労して取得したんだなぁと思わずにはいられませんね!

プチ贅沢にふさわしいお米特集

それではプチ贅沢編集部が厳選した美味しいお米をご紹介いたします!
(広告収入等発生しないため、ガチ厳選ですよ!)

トップブランド米

新潟県の白鳥が飛来する田んぼで高橋さんが育てた特別栽培米コシヒカリ!(農薬・化学肥料栽培期間中不使用)

米作りを始めて40年、減農薬米作り22年目、無農薬米作りも16年目になります。この22年間、ヘリコプターでの農薬散布をやめ、田んぼの畔にも除草剤を一切使わず、草刈りに徹してきました。

新潟おこめ市場 http://www.kome-hoshiyama.com/item/74.html

特別精米のブランド米

特別精米法で精米した旨みが強い金芽米ななつぼし(無洗米)

お米は精米方法によって、味や栄養価が変わります。金芽米は、新しい精米方法によって生まれた玄米の「健康成分」「旨味」を残して精米されたまったく新しい白米です。

ホクレングリーンネットショップhttps://www.hokurengreennetshop.jp/products/detail.php?product_id=688

新しいブランド米

全国でその美味しさがもっとも注目されている新しいブランド米 山形県「つや姫」の特別栽培米

当店の「つや姫」は安全と健康を何より優先する農家さんの8割減農薬 9割減化学肥料米です。
農薬や化学肥料を減らすという事は、それだけ手間暇を含めたコストがかかります。
それでも 「健康とおいしさ第一」という 自然の恵みで育ったおいしいお米にこだわる農家さんにお願いし精米したてを産地から直送しています。

山形まめ印屋 http://www.mameweb.com/item005.html

珍しいブランド米

コシヒカリの1.5倍の大きさ 食味コンテスト最優秀賞・金賞多数受賞「龍の瞳」

その発見は突然の出来事でした。
2000年秋の昼下がり、稲の生育を確認するためにコシヒカリの田んぼの見回りをしていたとき、とびぬけて背の高い変わった稲がありました。まるで、その稲がオーラを出しているかのように引き寄せられました。

株式会社 龍の瞳 https://ryunohitomi.jp/about_ryu-no-hitomi

最高級ブレンド米

究極のブレンド米(世界記録認定)「世界最高米」

最高に美味な玄米を厳選し、それを当社独自のブレンド技術、精米技術、熟成技術によって一層食味と免疫効果を高め、いわゆる世界最高の価値を有するコメとして、また最高価格のコメとして販売いたします。

東洋ライス株式会社 http://www.toyorice.jp/fs/toyorice/c/saikoumai/

未検査米

稲の育つ力と、土の育てる力を最大限に発揮させ、丹精込めて育てた特別栽培米

私は無農薬・無肥料の自然栽培で作った奇跡のリンゴで有名な木村秋則氏に感銘を受け、自然栽培の稲作りを始めました。自然栽培を実践することで植物の生命力をあらためて実感しました。自然の厳しい環境の中で育った生命力あふれるお米を、どうぞご賞味ください。

津軽米屋 http://www.tsugaru-komeya.jp/kome/?page=sizen

いかがでしたでしょうか。そろそろ新米の季節となります。
いつもよりプチ贅沢できる美味しいお米が見つかるといいですね!

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いつもより美味しいお米を見つけるために!知っておきたいお米の知識
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