日本酒や焼酎とともに味わう、東京・和食のおすすめ名店

日本酒や焼酎とともに味わう、東京・和食のおすすめ名店

この数年、密かにブームな日本酒、実は女性にも日本酒を楽しむ方々が増えているのをご存知でしょうか。

日本酒バーや日本酒専門店が現れる中、女性にも親しまれている理由は、もしかしたらお酒に含まれる美容成分の効果が期待できるからかもしれません。

そんな日本酒、そして人気を二分する焼酎にもスポットをあて、両者も美味しく頂ける東京の名店を、雑誌・光文社「東京・大人の味　白本」から選り抜いてご紹介します。

女性に人気の理由？美容効果とは

最近なにかと話題の発酵パワー、お酒も発酵によりつくられていますから、そういった成分があります。

日本酒には「麹酸」が含まれており、近年スキンケア商品にも使用されています。

この麹酸は、アンチエイジング効果があり、塗り薬としてシミ治療にも取り入れられてシミのもとになるメラニンをつくる酵素の働きを抑える働きがあるそうです。

さらに、アルファヒドロキシ酸、通称・フルーツ酸が含まれているため、こちらの成分の効能を使用した石鹸などでは、その角質除去作用で古くなった角質を溶かすいわゆるピーリング効果が期待できるのです。

と、ここまではあくまでスキンケアですが、もちろん飲むことでも効果があります。

日本酒にはワインの１０～２０倍のアミノ酸が含まれていて、その多種のアミノ酸には皮膚のうるおいを保つコラーゲンの主原料と言われる成分や、メラニンの過剰生成を抑える働きをもっていて、またほかに脂肪分解酵素のリパーゼを活性化させ脂肪の燃焼を促す効果が期待できたり、さらには、アルコール類の多くと異なり日本酒は体温を上げた状態を長時間持続させてくれる効果もあることから、冷え性改善やこりの解消にもつながると・・・。

古来からの日本の伝統のお酒は、私たち日本人にやさしいお酒だという事が分かります。

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雑誌でも紹介されている、より美味しくお酒を頂くお店

日本のお酒の良さは分かりました。なので、ここはせっかくですから美味しく雰囲気もいいお店で舌鼓といきましょう。

広尾　『味のなかむら』

旬を大事にし舌で季節を味わえる「味のなかむら」は、大衆的な居酒屋料理から旬を活かした本格的日本料理まで幅広く提供してくれます。もとは、人気店「並木橋なかむら」の流れを汲んだお店というから品格と質の高さもうかがえます。

店内は木目を基調とした温かみのある落ち着いた雰囲気で、扱うお酒は１５蔵を中心にさまざまな銘酒を取り揃えており、ピックアップして紹介されていたのは「味のなかむら樽酒大分の鷹来屋」１瓶１８００円、愛媛の石鎚純米吟醸１０００円、福島の会津娘純米９００円など、全国の味が楽しめそうですね。そして、焼酎、ワインも取り揃えてあります。

お料理も掲載が春ということもあり「富山湾ホタルイカと筍の土鍋ご飯」など季節を感じさせるものから、「仙台牛の牛すじ大根」や「刺身三種おまかせ三皿盛り」など各地の地物を本格的メニューで頂けるものとなっています。

新宿　『西尾さん』

店主の西尾尚さんがひとりで切り盛りするこのお店は、名物「静岡おでん」が人気なのですが、その人気ゆえかひとりで営業しているからか独自のルールがあるお店です。

名店という名には珍しく、おでんはセルフサービスで食べた串の数を自己申告するスタイル、そしてその他のメニューの注文は紙に書いて渡すだけ、ソフトドリンクはないので外の自販機で買うなど、独特のルールを貫いています。

ですがこれも美味しい料理を提供するゆえのこと。

細かなルールをお願いして、その分、店主は最高の料理を提供する・・・お客さんもそれに共感してまた訪れる、西尾さんの理想の店となりました。
お酒は日本酒、焼酎、ビールなどありますが、名物なのは「先斗割」で、焼酎のお湯割りに昆布を入れたもの。お客さんの大半はこれを頼むそうです。

そして、名物の静岡おでんは２日間煮込んだもので、黒はんぺん、練り物、ミックス串などのほか、大根と卵は３日前から煮込んだ自慢の逸品で、東京でこれだけ本格的な味が食べられるというのは人気なのも頷けます。

ほか、タラのすり身と山芋でつくった「西尾さん手造りさつま揚げ」や、「ネギトロ刺カナッペ」など、絶品おつまみも紹介されていました。

こちらのお店も全面禁煙ですが、周辺へも迷惑をかけたくない店主の思いから、お店の外へ出て喫煙してもお会計となるルールも存在します。お酒と料理を純粋に楽しみたい気もちを大事に訪れたいお店ですね。

根津　『根津　日本酒　多田』

日本酒を美味しく味わいたいならここ！と言わんばかりの店名なのが、「根津　日本酒　多田」ですが、名前ばかりではありません。店主の多田修平さんは、日本酒好きが高じてこのお店を出したというのだから、期待できないわけがありませんよね。

蔵元との信頼関係も厚いようで、蔵元自身も頻繁に店に訪れるということで、親交の深い蔵元のお酒を中心に、「廣戸川　特別純米」や「三千櫻　純米五百万石」、ほか天明や弥右衛門など６０種類を取り揃えているそうです。

料理は、刺身は天然ものにこだわり、素材の味を活かした「白子フライ」はとろけるような食感でクリームコロッケをイメージしていたり、蒸したあん肝をオリーブオイルとホワイトバルサミコソースで粗挽き黒コショウと頂く「あん肝の白蒸しと巨峰」のような創作料理もあります。店主が日本酒好きということですから、料理にあうお酒選びもお任せできそうですよ。

まとめ

日本酒のおいしい都内の名店と聞くと、敷居の高いお店を想像しますが、今回紹介したお店はお料理、銘酒、そしてお客様を大切にしているところばかりのような気がします。

お酒好きなら一度訪れて間違いない、そんな店主の本気度を感じるお店ばかりです。

美味しく飲んで、食べて、そして美容にもいいので、大人の東京の楽しみ方にぜひ加えてほしいと思います。

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